カーボンファイバーの歴史

現代社会になくてはならない存在となったカーボンファイバーは、どのように開発されて使われてきたのでしょうか。19世紀末にトーマス・エジソンとジョセフ・スワンが木綿や麻などの繊維を焼いてフィラメントとして使おうとしたのが、カーボンファイバーの始まりとされています。しかし、タングステンのフィラメントが作成して使用されたために、カーボンファイバーが使われることはありませんでした。

その後50年近くカーボンファイバーが注目されることはありませんでしたが、1959年に米国で宇宙開発のために耐熱性の高いカーボンファイバーが生産されるようになると、日本でもカーボンファイバーを開発・製造をする動きが出てきます。工業試験所や大学で製造方法の研究が進んで、PAN系のカーボンファイバーを製造するための基本原理が発表されたり、ピッチ系のカーボンファイバーが発表されています。

日本人が発明したPAN系カーボンファイバーとピッチ系カーボンファイバーは、現在でも使用されています。このような研究成果を応用して国内の企業が少しずつ生産を開始し、1970年代になると本格的に商業生産をする企業が現れるようになり、カーボンファイバーが航空機の構造材に採用されると大きな話題となりました。

さらに、1980年代にカーボンファイバーの製造するためのコスト低減や加工方法が進歩すると、ロケット・航空機・レジャー用品など、使用される分野が飛躍的に拡大するようになっています。21世紀に入るとカーボンファイバーの性能が向上して信頼性が高まると共に、今までの材料に代わって利用されるようになりましたが、特に自動車業界は二酸化炭素の削減や車両の軽量化をすすめるために、カーボンファイバーの利用に積極的に取り組んでいます。

そして、世界的に市場が拡大を続けるカーボンファイバーのシェアは、長期間継続して開発製造している日本企業が半数以上を占めています。

カーボンファイバーとは 強度 歴史 価格 カーボンファイバーを使った製品 加工方法 環境への影響 カーボンとの違い リサイクル CFRP(炭素繊維強化プラスチック)とは カーボンファイバーの特性 カーボンファイバーと環境