カーボンファイバーのリサイクル

カーボンファイバーの製造過程において、世界的な課題となっている地球温暖化の原因である二酸化炭素を排出しますが、カーボンファイバーを用いて作られた製品の製造から廃棄までのライフサイクルを考えると、軽量化の効果によって二酸化炭素の排出量を大幅に削減することが可能とされています。そのため、地球環境問題の対策の一つとして、航空機や自動車などへのカーボンファイバーの利用が増大しています。

しかし、カーボンファイバーの使用量が飛躍的に増加をするにつれて、鉄より強く耐熱性もあるカーボンファイバーのリサイクルについて懸念する意見もありましたが、技術革新とノウハウの蓄積によって効率的なリサイクルも可能となっています。一般的なリサイクルのフローは、製品の回収を行った後に選別をして切断破砕や熱分解を行いますが、従来の材料よりも壊しにくく熱にも強いカーボンファイバーは、新たなリサイクル方法が必要となります。特にカーボンファイバーを構造材として使うために樹脂などと組み合わせた複合材料は、生産量も多いだけに正しいリサイクルの方法が求められました。

カーボンファイバーと樹脂の複合材料は、加熱することで軟らかくなって比較的簡単にカーボンファイバーと樹脂を分離できる熱可塑性型と、カーボンファイバーと樹脂を高温で焼き固めるために分離するのが困難な熱硬化性型の2種類があります。カーボンファイバーのリサイクルを容易にするために、熱可塑性型の材料を積極的に使用する業界もありますが、熱硬化性型の材料のリサイクル方法についても研究が進み再利用できる方法が確立しつつあります。

今までは廃棄して、埋め立てて処分するしかないと考えられていたカーボンファイバーもリサイクル可能となってきたのです。このように、今後使用の拡大が見込まれるカーボンファイバーは、使用後の処理方法に関しても研究開発が盛んに行われて、より環境に優しい材料となっています。

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